年末に製造現場の「高齢化対策」として「若手社員の教育カリキュラムを検討したい」と責任者から相談を受けた。
資料を見せてもらうと、将来の責任者候補として30代前後の男性が何名かピックアップされていた。
そこにはいくつかの？があった。
若手の育成には賛同できるが、何故今の段階でポストを決めてしまうのか？
他の人にはこの先チャンスはないのか？
しかも男性しか選ばれていない。
続けておじさま責任者は次のように述べた。
「現場の組立作業者に女性の新卒を採用していきたい」
・・・何という事だ。
採用前から仕事の役割に男女でバイアスをかけている。
「これが職場の課題である」と私は捉えている。
そしてもう一つの大きな課題は、
この責任者には「悪気がない」と言う事である。
むしろ「良かれ」と思って言っている。
なのでかなり厄介な課題である。
若い人が働きたいと思う職場、多様性を活かせる職場にするためには、まだまだ時間がかかりそうだ。
美味しいものを食べてゆっくり方策を考えよう。
