中国杭州へ技能指導で3度ほど訪れる機会があった。
皆とても勤勉で意欲的。学びとろうとする意欲が強く伝わってくる。
そこでもバイタリティのあるワーママに出会う事ができた。つい数ヶ月前に出産されたとは思えない仕事ぶりだった。日本語、中国語を駆使しながらアテンドし、大きなミッションにコミットしようと取り組む姿はとても逞しく、協力したいと思わせるものだった。
日本でも過去から「女性躍進活動」的なことは進められてきた。しかし選ばれた女性に対して周囲は寛容で協力的であったかというと必ずしもそうではなかった。「家庭より仕事を選ぶなんて身勝手だ」「旦那や子供がかわいそうだ」「女性が残業するなんて」「仕事より家庭でしょ」「なんであの子が?」・・・まだ始めてもいない段階からこの試練はじまるのだ。
たとえ家族が応援してくれていたとしても、周りはそう捉えない。女性からも大した賛同は得られない。
ここで耐えられない人は諦めてしまうことになり、いつしか土俵に上がれなくなってしまうのである。
取り組みのゴールは企業、日本の発展のためであったはずなのに、いざ女性が実行するとなると、まるで「個人的なわがままを叶えたいだけ」のような話になって周囲に認識されてしまう。ここが日本企業の魅力の無さと、機会損失の理由なのかもしれない。
最近、新入社員の退職がどの企業でも増えているとよく耳にする。
働き方の変化もあるのかもしれないが、今の優秀な女性たちは実はそこにも気づいており、多様に働ける外資系企業や企業以外の仕事を早々に選んでいる傾向にあるのではないのだろうか。
ただ、実績を積んでいくといつのまにか何も言われなくはなってくる。なので一時の感情論、精神論に過剰反応したり、囚われたり、振り回されないようには心してほしい。
そして自分の時間を大切にしていこう。